四季の美しさを感じるのが大好きな僕たちは、栃木県の那須高原に向かった。世田谷の自宅を出て首都高を経て、東北自動車道で那須インターまで一直線。那須あたりまでは、東北道を使って何度か行ったことがあるのだが、車線が広い割には、周りの景色を存分に楽しめることができなかった。那須インターを出ると、一般道をひたすら上って宿に向かった。「山水閣」の「別邸 回」に辿りついて二階の部屋から庭を見下ろすと、見事な紅葉が広がっていた。その日は、たまたま強い秋風が吹きまくっていたが、部屋の中はちょうどいい具合に暖められていたので心地よかったので、夜はぐっすり眠れた。翌朝、宿の前の道路は、頂上を目指す車でいっぱいだったが、早速、僕たちも、茶臼岳のロープウェイに乗ろうと、ボルケーノハイウェイをひた走った。でも着くと、残念なことにロープウェイは強風のため運転を休んでいたので、あきらめて車をUターンさせて、那須周辺の自然溢れるスポットを目指すことにした。 気温は7度と、結構寒かったが、これから冬に向かっていくのだろうと、晩秋の景色をじっくり楽しめるところを探すと、駒止の滝と出会った。エメラルドグリーンの滝つぼの周囲には、鮮やかなカラフルさを楽しめる絶景スポットがあった。そして、今回の旅のエンディングを飾る食事処を探していたところ、「新那須」のバス停近くで、立派なお城のような建物を見つけた。そこは、結婚式なども行われる那須ミッシェルガーデンコートの中にあるイタリアンのお店だった。まるで、中世のイギリスを旅しているような雰囲気の素晴らしいレストランで、名前は、「リストランテ ラ・ヴィータ・エ・ベッラ」。地元産の新鮮野菜に恵まれたレストランで、優雅な時間を過ごせる場所だった。その店の美味しい料理を頂きながら思ったのは、「そうだな、こういった、魅力に包まれたレストランこそ、「アド街っく天国」で是非紹介してみたいな」と、感じたことだった。